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掲載日:2022年1月28日

記事タイトル「遊びから学ぶ経験の大切さ」

執筆:荒井・QIU・平岡

 ネイチャーキッズ京都さんでは、「遊び」×「絆」をコンセプトに、自然を通して子供たちとアウトドアでの活動を行っています。毎月1回京都市の小学生が対象で、たくさんの経験をすることで、社会性や自律性を育み、自然に触れ合うことの楽しさや魅力を再確認することを目的としています。今回は「友愛の丘」で、子供たちと様々なアクティビティを行いました。

活動内容

活動写真

今回の活動は、1日目にペーパークラフトのランタンを作り、2日目は団体内で行われる秋祭りのためにどんぐりや枝を拾ってきて、3つのグループに分かれて本物の屋台のようにパチンコやどんぐりのスマートボールを作って出店しました。

 ネイチャーキッズ京都さんでは、「子供たちが自ら動く」をテーマに活動されています。大人が子供たちの行動に制限をかけると、活動できる範囲が狭まってしまいます。そのため、自分の安全は自分で守るということを学んでもらい、小さな経験をたくさん積むことで次の経験に生かすことができる活動を目指しておられました。

今回の活動では、テーマに沿うように、ご飯作りや遊びは小学校高学年の子供がリーダーとなり、大人に頼るのではなく、自分たちで考え、積極的に行動していました。

 秋祭り後の自由時間には、子供たちは自分のグループと違う店で遊んだり、自分の店では店番をしたりととても楽しんでいた様子でした。

下見を通しての発見

活動写真

 子供たちに楽しい活動を届けるため、ネイチャーキッズ京都さんは活動をする前に、活動場所の下見を含め、さまざまな事前準備を行います。

 ただ活動場所を見に行くのではなく、子供たちの安全を確保できる動線を探したり、クラフト材料になるどんぐりや枝を集めて作ったり、薪から火を起こしてカレーを作ったりと、活動当日の全ての流れを実際に自分たちも実践して確認しました。

 「下見は遊びではない」という意識のもと、子供たちがどうしたら楽しく安全に遊べるのかを真剣に考えました。例えば、クラフトを作る際に、ドリルを使うと危ないため大人がいるところで行うと決めたり、昼ご飯を作ったときに、量はどのぐらいか、どのように子供たちに食材を切ってもらうかなどの話し合いもしたりしました。

ネイチャーキッズ京都さんの想い

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ネイチャーキッズ京都さんは遊びを通して、子供たちに色々なことを学んでもらうことをスローガンに持っておられます。小さな経験をたくさん積むことによって、小さな学びを増やすこと、グループで協力することの大切さなどを、遊びながら学習することで、子供たちに人との繋がりを持つ意味を考えて欲しいと考えていらっしゃいました。

 同時に、子供たちが協力して活動できるように、子供たち一人ひとりの性格を理解しながら話し合いを繰り返し、話し合いに参加できていない子がいたら会話に入ってもらうように促したり、男の子と女の子があまり交流できていないと感じたらゲームをして交流できるようにしたりなどのサポートもしました。

子供たちの成長

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最初は子供たち同士、名前がわからなかったり、仲の良い子同士で遊んでいたりしていましたが、グループに分かれて物を作るときには「これはどうやって作ろう?」「これはどうやったらできる?」などとみんなで声を掛け合いながら協力していました。

 ネイチャーキッズ京都さんがあえて予め、今まで交流がなかった子供同士でグループを組んでいたため、みんな新しい友達が増えたようでした。

さらに、年齢の違う子同士の交流も増え、高学年の子供たちが低学年の子供たちをリードし、また低学年の子供たちは高学年の子供たちにフォローしてもらいながら活動するといった、関係性を作ることも出来たことが、今回1番の成長ではないかと感じました。

 

印象に残ったこと

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 今回は小学校高学年の子供たちが多く参加し、低学年の子供たちをしっかりとリードして、お姉さんとお兄さんの役割をしていたことが印象的でした。

 また、半数以上の参加者が小学生でしたが、話を聞く時はきちんと聞いて、遊ぶ時はきちんと遊ぶというメリハリも出来ていて感心しました。

 私たちは、主に、事前にネイチャーキッズ京都さんとミーティングをしたときに割り当てられたグループの中で子供たちと交流していましたが、別のグループの子供たちに話しかけると、今何をしているかを説明してくれたり、ボランティア活動の中であった出来事などを話してくれたりしました。

メリハリをしっかり意識して活動に取り組んだからか、子供たちも最後の電車では疲れていましたが、子供たちの行動から、私達もメリハリを意識して行動することが大切だと思いました。

活動を通して学んだこと

 今回の活動で、子供たち同士の交流や行動を見守っていると、子供たちは私たち大人に頼らず、自分たちでできることは積極的に行動していました。中には、わからないことは自分で考えずにすぐに聞いてしまう子もいましたが、ネイチャーキッズ京都さんは、「自分でどうしたらいいいか考えてみて」と優しく促している姿を見て、私たちはただ子供たちを見守るだけでなく、子供たちが自らの力で経験してもらうことが大切だということを学びました。

私たちも、自分で考え、行動することで社会に出たときにこのボランティアの経験が生かされるのだなと感じることができました。

参加プログラム

活動先団体名

ネイチャーキッズ京都

団体の理念・活動概要

 私たちは「遊び」の体験が子供の心と身体の成長を促し、人生を豊かなものにすると考えています。人と人の「つながり」や「絆」を大切にしながら、できるだけ枠にとらわれず、自由にのびのびと行動できる雰囲気を大事にしたいと考えています。

 教員や保育士など対人援助職を目指す大学生を中心に、大学生~社会人までが在籍し、小学生を対象にしたアウトドアでのプログラムを企画・運営しています。子供たちが楽しみながら成長していけるように、話し合いを重ねてプログラムを企画・運営しています。子供が好きな方、アウトドアの活動が好きな方、何か新しいことを始めたい方、ぜひ私たちと一緒に活動しましょう!

団体連絡先

住 所:〒616-819 京都府京都市右京区太秦中山町29京都ユースホステル協会内

電 話:075-462-2312

メール:naturekidskyoto@gmail.com

H P:http://yh-kyoto.or.jp/

SNS:https://www.facebook.com/naturekidskyoto